2013年4月8日月曜日

RetinaディスプレイとBoot Camp

前回に続きRetinaディスプレイの話題を取り上げる。今回はRetinaディスプレイのBoot Camp(WIndows 7)への対応状況について書く。

Appleは公式文書HT5266においてRetinaディスプレイのBoot Camp(WIndows 7)対応をうたっている。
なるほど、文書の下の方にBoot Camp で実行される Windows 7 に Retina ディスプレイは対応していますか?およびWindows 7 を起動すると、空きスペースが広く、アイコンが小さく表示されます。これは正常な動作ですか?の項がある。両方とも明快にはいと言っているから、自信を持っているに違いない。

では、その対応状況とは、どういうものだろうか? これはくだくだ説明するよりも目で見てもらった方が早いと思うので、スクリーンショットを貼付ける。

150%拡大(144dpi)表示のBoot Camp
150%拡大(144dpi)表示のBoot Camp
VirtualBox(Mac上)で見たWindows
VirtualBox(Mac上)で見たWindows

上のスクリーンショットは15.4インチRetina MacBook ProのBoot Campで撮影したもの。そして下のものは同じWindows環境をMac上のエミュレータVirtualBoxで表示させたものだ。比べてみよう…

  • ゴミ箱のアイコンサイズ
    Boot Campではアイコン説明の文字サイズが150%拡大なので、アイコンサイズも拡大される。だが、それでもVirtualBoxでの表示(つまり本来のWindowsフルスクリーンで見えるべき表示)に比べると小さい
  • ウインドウサイズ
    Boot Campでは文字サイズを150%にすることによってひきずられて拡大される。だが、VirtualBoxでの表示に比べると、とても小さい
  • タイトルバーおよびメニューの文字サイズ
    Boot Campでは文字サイズが150%拡大なので、バカでかい。メニュー項目などはウインドウサイズが小さいとあふれてしまう。リサイズできるならば良いかも知れないが、サイズ固定のウインドウでは気持ち悪いし、操作性が悪い。対するにVirtualBoxでの表示はバランスが取れている
  • ファイル保存等のダイアログで入力する文字のサイズ
    Boot Campでは拡大表示されず、到底入力しやすいとは言えない。これはこのアプリケーション特有の問題ではない。このダイアログはWindows 7が標準で提供するユーザーインターフェース(UI)だ。対するにVirtualBoxでの表示には問題がない

いかがだろう? これでもBoot Camp(サポートソフトウェア)はRetinaディスプレイに対応していると言えるのだろうか? はいと明言できるのだろうか?

筆者はそうは思えなかった。だからAppleの自称エキスパートに問い合わせた。電話だけで現象を説明するのは大変だから、Retinaディスプレイ搭載のMacBook ProでBoot Campを起動すれば分かる話だと言ったが、なんと自称エキスパートたちはRetinaディスプレイ搭載MacBook Proすら持っていないのだ。いわんやBoot Campの話など、まるで分からない。
そして上席のエキスパートにたらい回し。長いこと待たされた後、問い合わせ番号を告げても話が全く通っていないので、最初から説明し直し。この上席が、たまたま個人でRetinaディスプレイ搭載のMacBook ProでBoot Campを使ったことがあったから、話はなんとか通じたが、結局上申しておくという言葉しか貰えなかった。

ここで提言がある。もしも本ブログエントリを読んで戴き、内容に賛同される方がいたらAppleへフィードバックして戴きたいのだ。できればRetinaディスプレイ搭載のMacBook Proを所有している方が望ましいが、それ以外でも賛同される方は参加して欲しい。フィードバック先は下記の通りである。

[2013.5.13追記]

  • Boot Camp Support Software 5.0.5033がAppleからリリースされたので期待したが、これはWindows 8(64bit)のサポートを追加したものだそうだ。無論上記の画面上での見え方には改善は全くない!!
  • VirtualBoxに限らず、VMWare Fusionでも結果は同じである。これらのエミュレータの方がルック&フィールにおいて、本来のWindowsの表示になっている。